2013年3月11日月曜日

韓国料理店がアジアのベストレストラン50に選ばれない理由



●韓国ソウルの焼き肉料理店


ウォールストリートジャーナル    2013年 3月 07日 19:53 JST
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887323489604578345800577431728.html

韓国料理店がアジアのベストレストラン50に選ばれない理由

 イタリアのミネラルウオーターメーカー、サンペレグリノなどが後援する
 「アジアのベストレストラン50」
が先週発表されたが、韓国料理店が一軒も選ばれていないことに一部批判の声が上がっている。
 だが、韓国料理がリストに掲載されていないことに不満を言うよりも、
 なぜ韓国料理店はリストに選出されないのか、なぜその状態から脱することができなのか
を認識した方がいいのではないか。

 リストは、発表イベントが行われたシンガポールに好意的な評価をするなど、内容にやや偏りがあるものの、選出された店の約半数で食事した筆者の経験から言うと
 韓国料理がリストに一軒も登場しないことは意外ではない。
 なぜなら、韓国の外食シーンはアジアの他国と比較してはるかに遅れているからだ。

 香港やシンガポール、東京などでは、本格的でありながら、素材を生かした先進的な料理が重視されている。
 ここ韓国では、高級レストランといえば、
①.質の悪い西洋や中国、日本料理を再現した店か、
②.食べ物の質よりも豊かさと素材の多様さの演出にこだわった伝統的な韓国料理の店
のほぼ2種類しかない。

 韓国のレストランに関してとりわけ残念なのが、米国をはじめとする海外では韓国料理の再活性化と改良が進められていることだ。
 韓国料理のシェフは称賛されており、韓国の素材や技術と他国の料理との融合も行われている。
 ここ韓国では、韓国料理のシェフは概してほとんど注目されておらず、韓国の客は韓国料理に多額のおカネを払うことに消極的だ。

 筆者がおカネを払ってでも食べたいのは、特別な素材を使用した、世界の料理トレンドに影響を及ぼし、それらトレンドからも影響を受けている良質で現代的な韓国料理だ。
 問題は、ニューヨークやロサンゼルスに行かずに、どのようにしてそれを手に入れるかだ。





【 見えない歪み 】


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